アカデミックセミナー「医療講演会」
 

  

 10月2日(月)に、京都府立医科大学との連携事業の一つとして医療講演会を行いました。当日は、京都府立医科大学付属北部医療センターで勤務されている総合診療科医長石野秀岳先生をお招きして、「京都北部地域での高齢者医療問題について」と題し、京都府北部が抱える高齢化社会の問題点などを詳しく教えていただきました。
 引き続き、京都府立医科大学付属北部医療センターで勤務されている本校卒業生の堀美晴さんに、医療系進学希望の生徒に向けてお話をしていただきました。看護師になって良かったこと、大変なことなど実体験のお話を、生徒は熱心に聴いていました。

 
 〈生徒の感想〉

京都府北部の医療の現実が思っていたよりも悲惨で驚いた。現状がよくわかり、看護師として北部に戻ることも悪くないと思えてよかった。勉強時間がリアルにわかった。(1年生)

高齢化が進んでいるので、近所とのつながりはとても大切なことだと思いました。私は進路についてまだ漠然としているので、石野先生の話を聞いてとりあえず勉強を頑張ろうと思います。新聞も読もうと思います。(1年生)

自宅で最期を迎えたい人が多数おられることを知り、石野先生の取組がとても素晴らしい事だと感じたし、自分もそのような取組に関わりたいと思いました。理学療法士になって丹後に帰ってきたいという思いが強くなった1日でした。(2年生)

「共助」について今の自分が出来ることがたくさんあると気づけたので、まずは身の回りの事から見ていきたいと思いました。看護師の仕事内容ややりがいなど、今知りたいことをたくさん知ることができて嬉しかったです。(2年生)

去年も参加し、自分の祖父母に死にたい場所はどこかについて実際に聞いたことを思い出した。私も自分が好きな場所で死ねる方が良いと思うので、患者の気持ちも大切にできるようになりたい。(3年生)

高齢者の人も喜んで介護を受けているわけではないと知って、介護を受ける側の意見を聞けたことはとてもいい経験になりました。高齢者の方も若者も住みよい街になるためにも「共助」を大切にしていくべきだともいました。とても素敵な人柄の先生で楽しく話が聞けました。今日家に帰ったら祖母にこれからの事など聞いてみようと思います。一度、進路先の関係で京丹後市は出てしまうのですが、またいつか絶対に戻ってきて地域医療に貢献できるようになりたいです。(3年生) 

ぜひ地域で貢献していきたいと思った。高齢化や人口減少にともない、介護の実態が厳しくなっていると思った。他人事だと思わず自分がという強い意志を持って地域に携わっていきたいと感じた。(3年生) 

自分は北部をより活性化させたいと思っていたけど、その地域の医療について何も知らなかったことに気づいて、もっと学んでいかなければならないと思いました。人口減少を食い止めるためにも、身近なことから何か改善していけることはないか探してみたいと思いました。京都府北部は京都市内より近隣が身近な存在だと思うので、その特性を活かして将来役立てたいと思いました。(3年生) 

 
           石井秀岳先生

 
   
 
      本校卒業生 堀美晴さん
 
 
  
 
 
 back
 
 
       Copyright(C) 2006  京都府立峰山高等学校